六年生が参加できる正真正銘のミニバス最後の大会であるサンマリーナ杯に参加してきました。女子チームは六年生がいないため、今年は男子のみの参加となりました。
試合前にメンバーに「”こうすればよかった”、”あれするの忘れた”など後悔することはやめよう、やろうという意思を持ったけど”できなかった”、”失敗した”はOKなので全力で出し切ろう」と伝えました。
チームとしては【DFからの速攻】を目指し、『早くて面白いバスケ』をテーマに試合に臨みました。相手よりも速く、多く、長く走りまくりましょう!
六年生最後の大会なので、六年生を中心としたメンバー構成で戦いました。最後の大会だからといって、過度に緊張していたり力んでいたりする様子もなく、これまで身につけてきたバスケを出し、テーマに沿った戦い方をしようとしていることが見えました。
相手チームのスキルの高い選手にかなり苦しめられ、前半は13点差と水をあけられてしまいましたが、後半はDFのシステムを変え、更に積極的にカバーDFと速攻を意識して戦いました。
結果的には追いつけずに敗退してしまいましたが、最後の最後まで諦めずに走り続け、8点差まで追い上げました。
六年生だけでなく、もちろん五年生以下もがんばってくれました。
OFに切り替わった際にいつもより早く走り出すためにボールの行方を見る眼差し、ボールを持った選手のパス先を探す視線、パスの判断、など一段階上のステージに踏み入ったのではないかと感じました。
特に以下の2点は良かったと感じました。
1.ドリブル時の視線
これまでもボールを見ずにドリブルしていましたが、今回は少し意味合いが異なりました。
『ボールを見ない』でドリブルするではなく、『ボールを前に出す(パスする)ために前を向いて』ドリブルしていました。
『◯◯しない』『◯◯をやらない』といった否定的な意識ではなく、『◯◯するために』『◯◯をやる』といった肯定的な意識の下でプレーしており、明確な目的を持ったときの選手の眼差しとプレーの質は違いました。
特に#1、#4にそのような眼差しの違いが感じられました。
2.OF切り替えに対する集中力
速攻を出すためにOFに切り替わった際に前を走る選手がいることは大事です。そのためには、足が速いということも大事ですが、OFに切り替わったと瞬間を認識して動き出す『判断力』やルーズボールやリバウンドでマイボールになりそうだと予測する『推察力』も重要です。
今回は、#9や#11が前を走るように指示があったこともありますが、攻守の切り替わりそうな瞬間のボールへの集中力が高かったと感じられました。
パスに関しては、パス出しのタイミングや判断力、精度の向上は必須であり、まだまだだと感じましたが、いきなり高評価になるわけがありません。練習で自身のパスの飛距離やスピードを正しく認識しスキルアップするとともに、試合で何度もチャレンジして経験を積みましょう!
また、ベンチにいるメンバーの応援も大きな声を出して一緒に戦っていたのは素晴らしかったです。
本試合の後半の追い上げの立役者でMVPは、六年生の#6です。
上述で後半にDFのシステムを変えたことを記載しましたが、相手の#4に対してフェイスガードでボールを持たせないことに徹底して力を注ぎ、ボールを持つ回数を著しく少なくさせました。前半のクオーターは2桁得点され、その内の半分を#4にやられていましたが、後半は約半分に抑えることに成功しました。これまでフェイスガード自体をやったことはありませんでしたが、理解力や体現力が高くなった六年生だからこそできたのかもしれませんね。
それでも振り切られてボールを持つことはあるので、その場合は他の選手がカバーDFを頑張りチーム一丸でDFできていたと思います。
試合には負けてしまいましたが、それぞれが全力を出した上で、楽しく面白いバスケができたのではないでしょうか?
谷本が目指すバスケである【DFからの速攻】の形がおぼろげながら見えたのではないでしょうか?
テーマや目的、自分の役割を持ってプレーすると、プレーの質が変わります。試合を想定する練習とは、漠然と上手くなろうするのではなく、テーマや役割など明確な目標を持って取り組むことです。
次は3/30(土)に最後の練習、3/31(日)にサンマリ交流戦です。悔いのないように楽しみ尽くしましょう!