新年度になり初めての対外試合がありました。
新チームのプレースタイルの練習は二ヶ月程度ですが、以下のことがプレーで体現できるかがポイントになります。
・練習してきたことの発揮
・失敗を恐れずにチャレンジ
・やるべきことを意識


男女ともにやりたいことは同じです。
練習してきたことを軸に振り返ってみましょう。
【パス】
パスで素早くフロントコートにボールを運ぶ、パス回しおよびパスランでスペースを活かす・作る






パスがうまく通ったことは少なかったかもしれません。パスミスだったりカットされた場面もありました。ただ、『パスを出す側』として、いつでもパスを出せるよう前や周りを見ることができていたか、ボールを前に出す・フリーの仲間に出すチャレンジができたか、パス出しのタイミングは遅くなかったか、が大事です。それらを実践することで、パスの精度を上げよう、パス出しのタイミングを早めよう、パスの種類を増やそう、など次のステップに繋がります。
同じく大切になるのが『パスをもらう側』の動きです。
ただ突っ立ってボールを待っているだけではDFが離れることはなくパスが来ることもありません。いかにDFとのズレを作るか、動いてDFを振り切るのか・DFをガードしてどこに出してほしいかをアピールするのか、パスがもらいやすい(出し手からすると出しやすい)位置に動くか、が大事です。
一度でもらえなくても何度もトライしましょう。




パスは出し手と受け手の共同プレーです。
素晴らしいパスは、出し手の適切なパス出しタイミングと精度、受け手の的確な動きをキャッチボイスで成り立ちます。更に上級者だとアイコンタクトだけで分かり合えるときもあります。それぞれがやるべきことを理解し、精度を上げていきましょう。
【1on1】
パスランで受けた後、パス回しで1on1スペースができた後は、強気で攻める






これまで培ってきたドリブル突破力を発揮する場面です。鋭いドライブで切り込む、ユーロステップやフローターでDFを交わす、DFとの距離を見計らってロングシュート、など自分の武器や自主トレでやってきたことを出している場面もありました。
ただ、一点注意が必要です。自主トレ含めて練習してきたことにチャレンジすることと、練習していないことをぶっつけ本番でチャレンジすることは違います。後者は無謀であり自分勝手なプレーであり、うまくいったとしても得られるものはないでしょう。
女子は練習した連携プレーを見せてくれましたね。もっとたくさんやって成功率を上げたり、パターンを増やしたりしたいですね。

【DF】
パスをもらわせない、1アーム(腕一本分)の距離感、相手が弱気になったら0アーム








DFについてはもちろん頑張っています。1アームや0アームはできている場面もありましたし、タイミングが遅れることはありましたがカバーDFの意識はありました。
ただ、現在の頑張りどころは「1on1のDFを頑張る」であり、「パスをもらわせないために頑張る」には至っていません。もちろんこれからの練習でもっと心身ともに染み込ませないといけないことなので、今後の練習で強く意識していきましょう!
女子#21は従来DFをとても頑張っていましたが、OFも頑張らないといけなくなり、OFへ体力や意識が少し持っていかれてるように見えたので、「あれ?二試合目はファウルが1つもないね?DFが甘いんじゃない?」と煽ってしまいました😅しかしその後、見事に期待に答えるタイトなDFを見せてくれました。チームにおける立場が上がり、考えることも責任も増しますが期待しています。


【番外編】
フリースローの際、選手がコート上で集まって話し合うことをしていますが、六年生が中心となって会話することが定着してきていますね。コート上の選手が共通認識を持つことはとても大事です。
特に男子#4は身振り手振りも交え、一生懸命伝えようとしている姿は素晴らしいです。「命令」ではなく、「指示」「共有」しようとしている気持ちがうかがえます。



【総評:女子】
1試合目は終盤まで競り合いの試合でした。しかしながら、その場の思いつきプレーが多く、同じプレスタイルができない状況です。個人の基本技術も疎かであり、相手にボールを取られるシーンが繰り返されました。
同じプレースタイルができない結果として、2試合目は完全に点差をつけられて負けました。チーム作りの序盤ということもありますが、まずは継続した個々の参加率を期待します。私たちコーチ陣も彼女たちの力が発揮できる指導を心がけます。
【総評:男子】
女子とは対照的に、2試合とも大きな点差をつけられて大敗しましたが、練習の成果は出ておりコーチとしては合格点です。
理由として、一人が頑張るドリブルゲームではなく、チームで縦パスを繋いで、シュートまでいけたことが挙げられます。最終的なフィニッシュは課題ではありますが、これから上手くなるでしょう。
相手チームは谷本が目指すプレースタイルが身についており、更に個人スキルも高い強いチームであり、お手本になるチームです。
同じスタイルを目指すチームとして、相手コーチも谷本の力を認めてくれていました。「速くておもしろいバスケット」の感覚が少しわかったのではないでしょうか。
ただし、雑なプレーも多く、これは練習量というよりも生活面のだらしなさや、性格的な部分も大きいと感じています。今後はプレー的なことだけでなく、人間性の向上も目指して指導します。
【総評:全体】
対外試合を通して、自分/チームに足りないこと、通用すること、もっと工夫・成長が必要なことが感じられたでしょうか?プレースタイルに変化はありましたが、これまで君たちが頑張ってきたことを捨てるわけではありません。頑張って身につけたスキルを100%以上を出せるように使い所を明確にするものであり、その使い所を作るための準備方法(お膳立て)が変わったと思ってください。
まだまだ年度は始まったばかりです。もっと上手くなっていくと信じています。そのためにも普段の練習から
・目的意識を持って取り組むこと
・常に考え、工夫し、チャレンジすること
・おしゃべり/ふざけの欲望に負けないこと、流されないこと、他選手を巻き込まないこと
を心がけてください。(特に三点目が今年度のチームの最大の『障害』です)

【番外編2】

どういう状況?