予選を勝ち上がり、22チームによる決勝トーナメントが始まりました。市大会に進めるのはこの内の上位7チームです。一勝すればベスト8であり、市大会出場に大きく近づくことになります。
気負っていたり緊張している様子もなく、いつも通りにウォーミングアップを行い、試合に臨みました。円陣を組み、選手全員がワンチームの意識を持って試合開始のブザーを待ちます。
試合が始まりました。いつも通り足を動かしたプレッシャーDF、強気のドライブを仕掛けて流れを掴みたい・・・と思っていましたが、足が動かずいつものしつこいDFに行けていない、ボールが手につかない、パスカットによるターンオーバー、周りを見てからのドライブができていない、など十分なパフォーマンスを発揮できないでいました。
「何かおかしい」と感じていながらも立て直しや流れを掴むことができず、いつものプレーができない状態で前半が終了。
確かに背が高い選手は数人いましたが、それはいつものことですし、予選ではそういうチームを破ってこの試合を戦っています。
ハーフタイムで、再度コーチからの指示を受け、自分たちがやるべきこと、気持ちの立て直しを再認識し、円陣を組んで後半に臨みました。
後半に入り、DFから流れを掴むために足でしつこくついていったり、ルーズボールやヘルドボールは絶対に渡さないといういつもの谷本女子らしさが出てきました。
プレッシャーをかけたりダブルチームを仕掛けることで、相手は嫌がったりミスを誘発させたりして、良い流れを引き寄せる場面も増えました。
OFも意識して攻め気を前面に出しました。しっかりと周りの状況を確認し、ドリブルでズレを作ってアタックしたり、ミドル/ロングを打ったり、コンタクトを受けながらもシュートしたりと、慌てず焦らず追いつくべくプレーしました。
しかし、相手もベストメンバーです。もちろん追いつかれまいと必死にプレーします。前半からの勢いと身長を活かして、追い上げることを許してくれませんでした。
最後まで諦めずに頑張りましたが、無情にも試合終了のブザーが鳴りました。
今回は、試合内容や技術的な部分よりも、気持ち・意識の面で振り返りたいと思います。
実は今回の相手とは、夏に試合をしており勝っていました。だからと言って、舐めていたり、手を抜いていたり、慢心していたつもりはありません。そう頭で思っていましたが、もしかしたら心の奥底で「勝てるだろう」、「次の相手は?」、「このあとのトーナメントの流れは?」など、眼の前を試合に100%集中できておらず、心の緩みに繋がる小さな油断が芽吹いていて、そのような空気感が出たのかもしれません。
これは、選手たちだけではなく、コーチたちにも当てはまっていたと思います。選手を鼓舞し、格上相手に挑むようなマインド、空気感にリセットできなかったことは大きな反省です。
我々は『挑戦者』です。格上/格下、過去の対戦結果、学年や人数など関係なく、どんな相手でも挑戦する気持ちを持つことを忘れないようにしましょう!
選手が手に谷本ミニバスのスローガンである『継続は力なり』を書いていましたね。とてもとてもとても悔しい今回の敗戦を糧にして、卒業生大会をターゲットに前を向いて『継続して』レベルを上げていきましょう!
君たちならもっと上手くなると信じています!
最後になりましたが、今回もたくさん応援に駆けつけてくださいました。保護者の方々だけではなく、男子メンバーも数人応援に来てくれました。コート、ベンチ、応援席の全員で『チーム谷本』として戦えたと思います。
力強い応援ありがとうございました!
お疲れ様でした。
翌日月曜日の練習時にも振り返りをしましたが、コーチ目線ではどうしても「次がんばる事」の話が多くなってしまいます。もちろん次に向けて頑張っていくのですが、今大会みなさんは本当によく闘ったと思っています。ひとりひとりに良いところがたくさんありました。
チームメイトのターンオーバーに一番に戻って一生懸命にカバーDFをしてくれた子がいました。
接戦のプレッシャーの中、2試合連続の決勝シュートを決めてくれた子がいました。
決して身長が高いわけではないのに一番激しいペイントエリアで闘い続けてくれた子がいました。
一番大きな声を出しプレッシャーDFをかけ続け、何よりも気持ちでチームをひっぱり続けてくれた子がいました。
頼もしく成長してくれたと思う反面、だからこその悔しい敗戦でした。
これを絶対に良い経験にしましょう。残りの試合、1試合たりとも気を抜かず、100%の力で挑めるよう、また明日から頑張りましょうね。