’25横浜北部リーグ戦(vol.06)

6/8(日)の女子チームは、リーグ戦の最終戦を迎えました。
相手チームは160cm前後のビッグプレイヤーが3名いる強いチームですが、強気に突撃するのか、自分に引き付けて味方にキックアウトするのか、パスを回してフリーを作るのか、など色々な攻め方があると思いますが、どこまでできるかトライしてほしいところです。

試合全体を通して、身長差によるリバウンド数やスピードに苦しめられる場面が多く、最終的にはダブルスコアでの敗戦となりました。しかし、内容的には、前半は点差はあれど何とかくらいつき、3Q単体ではリードしました。ただ、4Qで再び離されてしまったという流れでした。
この試合を個人として、チームとして振り返ってみたいと思います。

#4
やはりチームの中心として攻守ともに頑張ってくれました。普通ならビッグプレイヤーに止められまくってもおかしくないのに、高いジャンプからのミドルシュートやリバウンドで勝るとも劣らないプレーでした。DF面でも非常にタイトなDFでプレシャーをかけ、相手のガードが簡単にボールを運んだりビッグプレイヤーにパスを入れたりしにくかったことでしょう。
3Q後半からチームの得点が伸び悩んだ要因として、#4への相手DFの意識が集中してきたことです。「#4が攻めてくる」という意識の集中から、早めのカバーやペイントエリア付近へのDFが集まり始めたことにより、相手は守りやすくこちらは攻めにくかったと思います。
個人としてもチームとしてもステップアップするために、パスから始めて視線を散らせてみたり、パスランやそのための指示(例えば、自分にいるサイドを2人だけにしてスペースを広くするなど)など、『味方を使う/活かす』の頻度と精度を上げることにトライしてみましょう。

#5
ドライブやDFは、ここ数ヶ月でかなりレベルが上ってきたと思います。ボールに絡む機会も増え、DFも足を使って食らいつくことができ始めています。#4を助けるためにも重要な立ち位置であり、#5のレベルアップはチームのレベルアップに直結しやすいので、その自覚を持って練習に取り組むだけでも変わってきます。
良いドライブができていますので、それを自分の攻めの武器として磨いていってください。ボールミートの段階でスキップステップなどスピードに乗っていくことも大事です。その勢いでレイアップに行ったり、ファウルを貰えるようなOFに仕上げましょう。
ただ、今回の試合でもドライブから止まりきれずにトラベリングになったことがありました。試合中にも話しましたが、止まる際に十分に膝が曲がっていない→重心が高くなる→足の踏ん張りが弱くなりブレる→トラベリングという流れです。ここでしっかり止まれるようになると、そこからのミドルシュートやキックアウトもでき、攻撃のパターンが増えます。『構えの姿勢を低く』を徹底しましょう。

#6
現状はまだバスケットの慣れが十分ではないことは否めません。しかし、ボールを持った際に攻めるため・シュートをするためにどう動くべきかを模索しているように思えます。どう動くべきか迷うことが多々あると思います。それは他のメンバーも同じです。その中で、より良い選択をするためにバスケットの経験値を上げる必要があり、練習や試合の数をこなすのはもちろん、他の人のプレーから盗める部分やトライしてみたい部分を見つけるなど、『見る・考える・挑戦する』が大事になってくるので、まずはバスケットに触れる機会を意識的に増やしてみてください。

#7
DFやルーズボールの強さは以前からでしたが、DFはボールへのプレッシャー、更にそれをスティールしにいく鋭い積極性が見えました。そんなDFをする#7に一試合マークされるのは、正直コーチも嫌です。「こっちにボール渡さないで」と思ったり、すぐ誰かにパスするかもしれません。リーグ戦を通して、ボール運び、パス回し、シュートなど、OFの一角となることを期待され、負担も大きかったと思いますが、それに見合った成長を遂げていると感じます。
#4が苦しいときほど近くで助けてあげられるポジションにいるので、今後はシュートの精度、距離を少しずつ確実に上げていくことに加え、#4を中心にボールを繋いだり、パスラン等の連携に積極的に絡んでいきましょう。

#8
谷本の体育館が小さめとは言え、ディープスリー決めちゃいましたね。決して早打ちではなく、体の軸もしっかりとまっすぐな状態で打てていました。外れたシュートも横にズレていたり体が流れていたということはなく、微妙なタッチの差によるものだと思います。
もっとシュート回数を増やしたいですね。味方がドライブしたときほど、DFがカバーに行き物理的に距離が開くし、少なくとも意識・目線がボールマンに行くため、キックアウトしやすいポジションを取り、シュートチャンスを増やしましょう。せっかくの武器なので、武器を披露するためにオフボールのときの動きを十分に意識して取り組みましょう!

#9
DFで強めに当たられても踏ん張れる、ルーズボールで負けない、リバウンドに積極的に絡む、といったビッグプレイヤーに対して引かずに力強くプレーできました。ボールを得た後に何とかガード陣に繋ごうという気持ちも見て取れます。この試合ではスピードのあるドリブルやオフボールのときにカットインする選手のマークにかなり苦しめられたと思います。しかし、試合中に抜かれないことを一番に斜め後ろに下がりながらプレッシャーをかけ続けるよう修正しましたね。
DFは状況に応じて距離を詰めるとき、抜かれないことを重視するときを判断・対応できるように経験を積みましょう。OFはガード陣との連携するためにも、いつボールが来てもいいようにボールの行方に集中し、確実にキャッチしてシュートに持ち込むところまで挑戦したいですね。

#10
試合を重ねるごとにかなり成長していると感じます。ポストのポジションでボールを受けてターンからのシュートも形になってきており、得点する機会も増えてきています。特にDFでは、自分のマークマンへのタイトなDFやブロックショット、カバーDFが非常に良い判断・反応のもとで発揮されています。ファウルが少しかさむこともありますが、それらは仲間のカバーに行ったときがほとんどであり、元々不利な状況だったということもあります。突っ込んでくる選手に対して臆せずにカバーに行き、コースに入ろうとしている点は素晴らしいですし、相手を止めた場面も多かったです。
OFにおいては、ボールをもらってからの違うターンやパワードリブルのアタックを覚えたり、ガードにパスランで走ってきてもらってハンドオフでアシストしたり、スリーポイントライン付近にいる味方にキックアウトしたり、攻めの種類を増やしましょう。

今試合は、谷本の女子チームらしさが出たと思います。
その1つがルーズボール!
相手がファンブルしたり弾かれたボールに対して追いかけ、掴み、体格差に負けずに絶対に離さないという気迫と力強さがありました。『たかがルーズボール、されどルーズボール』です。諦めずに取るいう姿は、コートにいる仲間だけではなく、ベンチメンバー、応援席、コーチ含め、チームが一丸となり『私も頑張ろう』『もっと応援しよう』と士気が上がり会場の雰囲気も良くなります。また、今の上級生がOG(中学三年生・一年生)の姿を見てきたように、今の後輩もその姿を見て引き継いでいき、谷本女子チームの文化となってくれることを期待しています。

もう一つがカバーDFです。
ビッグプレイヤーが3人いたり、スピードのあるドライブを仕掛けられたり、1on1では確かに敵わない場面は少なくなかったと思います。しかし、全員がマークマンだけではなくボールマンにも意識を向けており、素早くカバーに入って『全員守備』を実行していたと思います。3Qまで相手が点差を開けきれなかったことも、全員でディフェンスを頑張った結果だと思います。(4Qでは体力と地力の差が出たかと。。。)

一方で課題もあります。こちらも2点に絞って挙げます。
1点目は『スクリーンアウト』
男子チームも同じですが、谷本はビッグプレイヤーはいませんが、なぜか他チームは数人いる場合が多いです。だからこそスクリーンアウトをして簡単にリバウンドを取りやすいポジションに入らせない、押し出す・押し込むが重要になってきます。
リバウンド=ボールを取るですが、その前にスクリーンアウトという前準備が必要です。ビッグプレイヤーがいるチームですらやっているので、大きくない谷本がやらなくていい理由はありません。
以下はDFリバウンドのときの例です。
1.相手がシュートを打つ
2.相手の動きを見てコース(リバウンドポジション)に入る
3.ボールを見ながら相手を押し出す
4.ボールを取る
リバウンドを取るためには、2と3が重要になるので練習でしっかりと身に付けましょう!

2点目は『#4だけに頼らない・任せない』
#4中心のチームではありますが、#4″だけ”のチームではありません。苦しい場面や大事な場面で#4に任せたい・頼りたいということはあるでしょう。それが正解なときもあるでしょう。でも、#4も苦しいときがあります。そういうときこそ、ボールを持っていない選手が積極的にパスを受けて相手の視線や意識を散らす、連携して自分がシュートまで行く、パスランなどでフォローする、などどんどんボールに絡む姿勢を出していきましょう。実際に3Q後半以降は、相手の意識は#4に集まっていたので、ポジションも寄っておりカバーも早かったです。
谷本女子は全員が個々のスキルは上がってきているので、失敗してもいいから挑戦し、チームとして戦いましょう。

リーグ戦は終わりました。この数試合で成長してくれた部分も多くあり、得ることができた達成感や悔しい思いをした課題もあったことでしょう。次は秋にある県大会北部予選に向けて、目標を持って練習に励みましょう。

最後になりましたが、今試合は谷本小学校が会場校であり、朝から会場設営にご協力いただき、また試合中も受付等の運営業務をしていただきました保護者の方々、本当にありがとうございました。
今後とも応援・サポートをよろしくお願いいたします。

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